動的計画法の練習でAOJ DPL_1_A コイン問題を解く
動的計画法の練習のためにAizu Online Judge DPL_1_A コイン問題を解きました。
https://judge.u-aizu.ac.jp/onlinejudge/description.jsp?id=DPL_1_A&lang=ja
額面がc1, c2,..., cm 円の m 種類のコインを使って、 n 円を支払うときの、コインの最小の枚数を求めて下さい。各額面のコインは何度でも使用することができます。
貪欲法で、高いコインでなるべくn円を埋めることを浮かびそうですが、それが最適解とは限らないです。
サンプルの問題のように15円を1円玉, 2円玉, 7円玉, 8円玉, 12円玉, 50円玉で支払うことを考えると、
貪欲法では、12円 + 2円 + 1円 で3枚となりますが、7円 + 8円 で2枚が最適ということがわかります。
dpという配列で、インデックスやdpの定義をどうするか考えるときに、まずはシンプルに答えを求める時に手っ取り早いものを考えます。
求めたいのはn円支払う時の最小枚数なので、dp[i]の定義をi円を支払うときの最小枚数とします。
nは最大で50,000、コインの種類は最大で20なので、dp[1]からdp[n]までの値を事前に計算します。
dp[i]のiは最大でも求めたいn円になります。
dp[i]の初期値はなんでも良いのですが、大きめの値で計算しても届かない値にしました。intの最大値でも良いと思います。
初期値は求めたいn円を最小額のコインで必要な枚数 + 1としました。
c_arr.sort() max_maisu = n // c_arr[0] + 1 dp = [max_maisu for _ in range(n + 1)]
あとあらかじめ、コインの金額の値にはdp[]に1を入れます。
5円玉があれば、5円を支払うのは5円玉1枚で済みます。なのでdp[5] = 1です。
dpのインデックスは最大でもnにしているのでn円を超える値は不要です。
for c in c_arr: # dpのインデックスは最大でもnにしているのでn円を超える値は不要 if c <= n: dp[c] = 1
c円玉を使った時のことを考えると
dp[i] = dp[i - c] + 1
最小の枚数なので、dp[i] = min(dp[i], dp[i - c] + 1) となります。
最終的なコードは以下のようになりました。
n, m = map(int, input().split()) c_arr = list(map(int, input().split())) c_arr.sort() max_maisu = n // c_arr[0] + 1 dp = [max_maisu for _ in range(n + 1)] for c in c_arr: if c <= n: dp[c] = 1 # dp[i] i円支払う時の最小枚数 # c円玉を使うとき # dp[i] = dp[i - c] + 1 for i in range(1, n + 1): # iがコインの最小値より低ければ、パス if i < c_arr[0]: continue for c in c_arr: # i - c が0未満だと、1つ前のステップがマイナスになってしまう if i - c >= 0: dp[i] = min(dp[i], dp[i - c] + 1) print(dp[n])
次はナップサック問題にしようと思っていますが、
@drkenさんの以下の記事よりもわかりやすく丁寧に説明する自信がまったくないので、別の問題にするかもしれません。